きみも、さあ、歌おう。

ボイトレ先生の選び方3選|絶対に後悔しない講師選びのコツをプロが教えます!

ボイトレレッスン教室

ボイトレのスクールは何校あるかご存知でしょうか。
なんと、東京都内だけでも400以上あると言われています。

さらに個人トレーナーなども入れればその数は500~600にも上るため、そんな中で理想の先生に会うことは至難の業とも言えるでしょう。

そこで!

今回はボイトレの先生を実際に務めている筆者が、先生目線、内部からの目線による『先生選びのコツ』をお教えしちゃいます。

ボイトレ先生選びの3つのコツ概要
  • 教え方は「理論派」「感覚派」「プロデューサー目線型」どれが合っているか
  • 先生の経歴と意識は「プレイヤーのバイト型」「熱血指導者型」「生徒あがり型」「(音楽経験のある)社員型」どれが合っているか
  • 指導への情熱を推し量る「魔法の質問」をする

それでは、以下に詳しく説明しましょう!

この記事を書いた人

長谷川繁

【埼玉県立松伏高校ミュージカルコース非常勤講師、子どもミュージカルSKY 顧問
AtoNo Recordsゴスペル講師、GGB Gospel Sound 講師、Sing! 恵比寿講師】
2009年に”Gospel Awards2009”に出場し、自身が指導するチームで最優秀賞を受賞。
その活躍がスポーツニッポン紙面でも紹介される。

2017年に秋篠宮妃紀子さま、次女佳子さまの御前で歌を披露。

ゴスペル指導以外でも複数のミュージカル作品、日本航空「空飛ぶ合唱団」の歌唱指導を務める。
現在は日本各地で歌唱指導、芸術鑑賞会等への出演、ソロシンガー、ゴスペルの作曲家なども活動中。

AD

ボイトレ講師の教え方にも種類がある! 自分に合う指導法を見つけよう

ボイストレーニングの教え方にも種類があるというのはご存知でしょうか。

「えっ、教え方なんて誰でも一緒じゃないの!?」と思ったそこのアナタ。そんな訳が無い!

川を下るときに船頭が色んなルートを選ぶのと同じで、指導方法にも、人によって色んなルート=指導法があります。

筆者が何百人ものトレーナーを見ていてわかったこととしては、指導法は大きく以下の3つに分けられるということ。

1.理屈を紐解く「理論派」先生

上達への手順をひとつひとつ丁寧に説明してくれる言わば『理系先生』。それぞれある特定分野の知識が深いことが多い。

指導例
「腹式呼吸で横隔膜を下げると、内臓がお腹を押し出すんだよ。
さぁ息を吸いながら横隔膜の動きを意識してみて!」
メリット

細かく説明してくれるので着実な上達が見込まれます。
また知識を得ることで、自身が誰かに指導することも可能になります。

デメリット

時として先生側の話が細かすぎて生徒側も考えすぎてしまい、結果ドツボにハマることも。。

2.センスで学びセンスのまま教える「感覚派」先生

先生の感じたままの言葉で指導する直感型の『文系先生』。プレイヤー出身の先生に多く、擬音を多用する傾向にあります。

指導例
「そこは『デーン』じゃなくて『ビュッ!』って歌うんだよ、
ほら、『ビュッ!』って言ってみ?『ビュッ』って!」
メリット

直感的に受けられるので単純に面白い。
また基礎を飛び越えた表現力が身につきやすい。

デメリット

レッスンでできたことが後で出来なかったり、再現率が低い。
良くなるのも早いが、悪くなるのも早い。

3.聴衆にどう響くか? を意識した「プロデューサー目線型」先生

お客さんからどう映るか、聞こえるかで指導する『面接指導系先生』。元レコード会社勤務や現スクールの社員に多い。

指導例
「その歌い方はお客さんは暗い曲歌ってんのかなって思っちゃう
よ、笑顔笑顔~!!」
メリット

視覚分野も含め総合的に見てもらえるため、舞台映えしやすい。
パフォーマンスも学べる。

デメリット

先生のプレイヤーとしての経験が浅い人も多く、時には歌の技術的なアドバイスがもらえないこともあります。

ボイトレ講師の経歴や意識にも注目! 先生の本業は本当にボイストレーナー?

そして指導方法だけでなく、ボイトレの先生自体にもいくつかタイプがあります。

1.本業はボーカル、ボイトレ講師は副業だ!「プレイヤーのバイト型」先生

今まで見たなかで、このパターンが一番多いです。

プロのシンガーを目指すもそれだけでは食べられず、生活のためにボイトレの先生をやるパターン。

実際ボイトレの指導を通じて、先生自身の理解力が上がり、自身のパフォーマンスが向上することも珍しくありません。

指導法は「感覚派」が多い傾向にあります。

2.一流のボイストレーナーに、俺はなる!「熱血指導者型」先生

実はこのパターンはかなり少ないです。

言うなれば、一流のボイストレーナーになるべく指導をしているパターン。

一定のスキルを要し、また情熱や大志も抱いているものの、その分空回りになることもあります。

指導法は「理論派」が多く、しかし「感覚派」と使い分けられる人も多数います。

3.元は自分も生徒だった!「生徒あがり型」先生

ボイトレスクールの生徒が、そのスクールの先生から直接引き抜かれ登用されるパターンです。

一見悪しきシステムのようにも思えるものの、教える内容は元々の先生と同じ、ある程度画一されたものを提供できます。

また自身が生徒であったために、生徒のできない気持ちに寄り添うことも上手です。

指導法は「理論派」が多い。

4.業界の裏側も知ってる!「(音楽経験のある)社員型」先生

ボイトレ会社の正社員で、講師も務めるパターン。元レコード会社勤務や、元ミュージシャンが多いです。

業界やスクールのシステムに精通している人が多く、「どうすれば成功するか」を教えてくれることも多い。

指導法は「プロデューサー目線」がほとんどです。

良いボイトレの先生を見つけるために! 魔法の質問をしてみよう

ここまで多くのパターンを解説してきましたが、ではどうやって自分に合う先生を見つけるか。

①それは、まず「自分の求める指導法は何かを知る」こと

上記の中で指導法や先生の種類をタイプ別に分類してきましたが、それぞれに良し悪しはあれど、優劣は存在しません。

自分が今欲している指導法を整理してみましょう。そしてそれは先生を選ぶ材料として十二分に活きてきます。

②そして次に、「熱意を測る魔法の質問」をしてみよう

熱意を測る魔法の質問をしてみよう

色々な分野の先生があれど、その指導への情熱を一見で推し量ることは困難ですよね。

そんなとき私のオススメの方法としては、自分の希望している分野の先生を選んだ後、そのレッスンの中で「先生のメインのご職業はなんですか?」と質問してみること。

この時に「ボイストレーナーです」「歌の先生です」など、指導者を職業として言える人は、指導にプライドと責任感を持てている人と推測することができ、先生を選ぶ上での信頼に値すると言えます。
逆に「プレイヤーだ」「プロデューサーだ」など、指導者として少しずれた職業をメインに語る人は、指導を副業的に見ているパターンも多く、ボイトレの先生としては一考が求められます。

自分に合った先生と出会うことは、意外とタフな作業で、そもそも良し悪しを生徒側が判断するための基準を持っていないことが多いです。

ここでお教えしたことを参考に、ぜひ自分にとって最高の指導者を見つけましょう!

ボイトレ教室のなかには、入会の前に無料体験レッスンをさせてくれるところがあります。その際に、ぜひとも「魔法の質問」を活用してみてくださいね。

そこでいまいちなボケた回答が来たのなら、いったん入会はストップ! 悪いことは言いませんから、別の音楽教室の無料体験も受けて、総合的に判断してください。

タイトルとURLをコピーしました